〜最後の1ガメル亭 逸話〜

朝靄の中、幾組かの若者達が旅立とうとしている。
ある者は儲け話を求めて隣国へ。またある者は人里離れた危険な遺跡へ。
ここは成功を望む者達が集う宿、『最後の1ガメル亭』。

かつては違う名前で呼ばれていたらしい。
創業は30年ほど前に遡る。
夫婦二人で宿を開いた初代の主人は、旅人の無事と幸運を祈り、宿を発つ若者達にピカピカに磨いた銀貨を手渡した。
心遣いを嬉しく思った旅人はその銀貨をお守り代わりに持ち歩き、路銀に困った時でも決して手放す事はなかったのだという。
数年の後、手付かずの遺跡を発見し莫大な財宝を手に入れた者が『幸運の宿』として恩返しに立ち寄った。
遺跡に辿り着いた時の所持金が僅か1ガメル───お守りの銀貨だけだったという笑い話を聞いた主人は、店の名を
『最後の1ガメル亭』と改めた。

成功者の噂は徐々に広まり、やがて近隣でも有数の冒険者達が集まる店となった。
息子に代替わりをした今でも伝統は受け継がれ、持ち主の姿が映るほどに磨かれた銀貨は
この店に所属する冒険者の証として広く知られている。


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最後の1ガメル亭入口

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